長時間のビデオゲームは子供の脳に良くない、スマホもね
息子の強い要望で、3DSを買い与えることになりました。
ここで悩むのが、プレイ時間をどうするか。
長時間すると眼に悪そうで・・・。
しかし、調べていたら、視力以上に心配な問題があることがわかりました。
あの川島教授が警鐘をならす
“川島隆太教授” 名前を聞いたことがありませんか?
約10年前、任天堂DSのソフト“脳トレ(脳を鍛える大人のDSトレーニング)”が大流行しましたね。
その監修者が、川島隆太さんです。現在は、東北大学加齢医学研究所の教授。
2016年1月、東北大学から出されたプレスリリースの一部がこちらです。
この度、同部門の竹内光准教授・川島隆太教授らの研究グループは、小児の縦断追跡データを用いて、ビデオゲームプレイ習慣が数年後の言語知能や脳の微小形態の特徴とどう関連しているかを解析し、長時間のビデオゲームプレイが、脳の前頭前皮質、海馬、基底核といった高次認知機能や記憶、意欲に関わる領域の発達性変化や言語性知能に対する影響に関連していることを明らかにしました。
全文を読みたい方はコチラ↓をどうぞ
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20160105_01web.pdf
なんだか難しいですが、ネットでの関連するコメント、また川島教授の出された本を読むと、要するに長時間のビデオゲームプレイは、脳の発達に悪影響を及ぼすということらしいです。
どれぐらいのプレイ時間なら良いの?
私が読んだ限りでは、長時間というのがどれ位なのか具体的には言及されていません。
ただ、プレイ時間の長さと言語知能の低下には相関関係がみられるというグラフが出ているので、言語知能の発達にとっては短ければ短いほど良いということだと思われます。
でも、買い与えてしまった場合、今さら取り上げるというのも難しい。では、どれくらいの時間にしたらいいのか?
川島教授の下記の本では、スマホは1時間以内にしたほうが良いということでしたので、とりあえず、そこを基準にしてもいいのかな。
うちの子の3DSは1時間以内、眼の疲労が激しいようなら30分以内にする約束にしようと思います。
上の本には、内的動機付けの重要性やLINEはしてはいけない等、ゲームのプレイ時間の他にも気になることが色々。
どこにでもポータブルのゲーム機やスマホを持ち歩く子が多いですけど、一生の問題ですから、親としては一度読んでおくべきかと思います。
なぜ脳トレは推奨された?
ここで気になるのが、ビデオゲームプレイが脳に悪いなら、川島教授はなぜ脳トレを監修し、推奨したのか?という点。
脳トレについては分かりませんが、その後に出た“鬼トレ”では、短時間はいいけど、長時間のプレイは勧めないと話されていました。
社長が訊く『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』川島隆太教授 篇|ニンテンドー3DS|Nintendo
1日最大でも40分しかプレイできない設定になっているそうです。
適切な時間内なら好影響という事なんですかね。
この“鬼トレ”、難易度がすごく細かく設定されていて、自分の能力ギリギリの難しさで問題が出されるのだそう。
“鬼計算”という種類のゲームの場合、レベルが99あって、それぞれのレベルに速い版があるので、難易度にすると198に分かれていることになります。
正答率が85%以上ないと、上の段階に上がれないんですって。
自分の能力の限界を打ち破れって感じですね。確かに、ものすごく鍛えられそ~。