息子が自分の気持ちに鈍感なのは、コミュニケーション不足なのか?
前回のブログで書いたように、息子のつまらない作文をどうにかできないかと考えた末、気持ちを無理に書かせず、観察力を磨く方向で指導しようと決めたのですが・・・。
作文はそれで良いとして、息子がこれからの人生を生きていく上で、果たして気持ちに鈍感なままで良いのかと、疑問に思ってしまいました。
というのも、なにかのイベント後に息子に楽しかったかどうか聞いても、たいていの答えは、「普通」。
寝るとき、「今日は何をしたのが楽しかった?」と尋ねても、「え~、別に」。
お友達と暗くなるまで遊んで帰ってきて、充実した時間を過ごしたのだろうと思う日でも、答えは同じ。
これって、いいんですかね?
私は、いい人生だったか否かは、死ぬときに「楽しかった。充実した人生だった」と思えるかどうかだと考えているのです。
それは結局、毎日の「楽しかった。充実した一日だった」という時間の積重ねではないかと思うのですが・・・。
だとしたら、息子みたいに、その日が楽しかったのかどうかも分からず、漫然と時間を過ごすのって、どうなんでしょう。
自分にとって何が心地良いのかも分からないまま大人になるのは、駄目な気がするんですよね。
アンパンマンの歌みたいに「何が君の幸せ 何をして喜ぶ わからないまま終わる そんなのは嫌だ」って感じ。
息子がなぜ気持ちに鈍感なのか考えてみたんですけど、一人っ子なので、私達親が、先回りして色々しているのかな~と。
なるべく自分の気持ちや要求を言わせるように気を付けていたつもりだけど、兄弟がいる子に比べたら、我慢したり怒ったりする機会が少ないので、反対の楽しい気持ちに気付く機会もあまりないのかもしれない。
一人っ子の状態を変えるのは難しいので、取り敢えず親子間のコミュニケーションについてもう一度考え直してみよう。
ということで、読んで参考になったのがこちら。少し古いですけど参考になります。私が手にとった理由とは違いますが、2020年の大学受験制度が変わろうとしている今、特に役立つ内容かも。
アメリカ仕込みのコミュニケーション力
アメリカに住んだ経験のあるお母さん達が、言葉によるコミュニケーション能力upのために、日本の家庭でもできる提案をまとめた一冊です。
なんでも言葉にして表現しなくてはいけないアメリカ文化。言葉でのコミュニケーションに関する考え方は発達してそうですよね。
言葉によるコミュニケーションには、度胸力、論理力、理解力、応答力、説得力、語彙力、プレゼン力、が必要なのだそうです。
この本では、それぞれの能力をセルフチェックできるようになっています。チェック項目は、小学校2年生まで、小学校3年生以上、パパ&ママ向けで分かれています。
私は「度胸力」「説得力」「プレゼン力」が、息子は「度胸力」「論理力」「応答力」が特に不足していました。
それぞれの能力について、親子のやり取りを通して能力を養う方法論・トレーニング方法が紹介されていますので、自分達の足りないところを補うには、日常の会話においてどんな点を気をつければ良いかが分かります。
私も、うちのコミュニケーションではここが問題だったのね~という点に幾つか気付くことができました。
私と息子の場合、「普通」という答えでは許さない姿勢が必要みたい。でも、「別に」や「わかんない」という返答に対する深追いも厳禁。特に男の子の場合は、しばらく時間を置いて再度問いかけるほうが良いみたいです。
本格的な思春期に入る前に、もう少しコミュニケーション力を磨いておきたいですね。
2020年度からの新しい大学受験方式でも、「小論文」「集団討論」「プレゼンテーション」等が取り入れられるのではないかと言われていますので、その準備のためにも、一度読まれると参考になるのでは。
作文のテーマが楽に決められる方法
最近気になっている作文。書くときのテーマを決める方法論として、ウェブ法というのが紹介されていました。
例えば“運動会”が与えられた大テーマなら、中央にそのワードを置いて、その回りに幾つか関連する単語を書き出し、それぞれの言葉から連想ゲームのように発想を広げて書いていく。
「足が痛くなるのが嫌だった」のように、ある単語の先に気持ちが出てきたら、運動会の中でもそこの部分に焦点を当てて書けば、スムーズに作文が出来上がるという方法。
マインドマップという手法にも似ていますが、気持ちが出てくる流れを見つけるというのは、確かに良い方法だと思いました。
うちの子の作文に気持ちを書かせるのは暫くの間諦めますので、我が家では当分使えませんが、いつか教えてあげられたらいいな・・・。